【高校受験】受験後の面談①
こんにちは
明日から本格的に業務が再開します
もう生徒たちの熱は冷めているとは思いますが、
都立入試後始めて生徒たちに会うわけですね
『おめでとう』
と言えるわけです
「今更感」と思われたって、そっけない態度を取られたって
言いたいものは言いたいのです
やっと言えます
そして明日から面談を開始します
特に中学3年生の面談を行います
その面談内容に関して書いておこうと思います
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【目次】
1:面談の目的
2:内容
3:伝えたいこと
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1:面談の目的
他塾においては受験が終了した後、軽くお電話入れをして
そのまま退塾して終了してしまう場合もあるようです
けれども、受験が終了したのち、私(たち)は面談を組まさせていただき実施します
目的:『受験を通して成長した点・改善点を客観化し、より良い状態で先へ進むため』
です
受験期には生徒たちは様々な困難を乗り越えてきたはずです
うまくいった点、あまりうまくいかなかった点
それぞれを客観化して、指摘されることで、
自分はこの受験期にどのように変化したのか把握してもらいます
だらだらと進学するよりも、自身を知った上で進学している生徒の方が、
高校の最初からスタートダッシュを切れていると多くの高校生を見てきて感じます
私自身の経験からも、
この面談実施はかなり大切だと思っています
合格してもその後ダラけたら意味がないですし、
不合格ならなおさらです
不合格から学ばなければなりません
不合格でも目的意識を持って高校に進学し、高校受験のリベンジをした生徒も多くいます
先に進む面談に臨んでもらうために、
普段から保護者の方とコミュニケーションを取っている側面もあります
信頼関係がないと『受験終了=退塾』になるからです
幸いにも今年は生徒・保護者の方全員と面談が設定できました
一緒に振り返りができそうで安心しています
2:内容
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①中学3年間の振り返り
②うまくいったこと
③改善しなければならないこと・反省点
④高校生活の流れ
⑤大学受験関連
⑥その他
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①中学3年間の振り返り
入学してから卒業まで一つのサイクルをこなしてきたわけです
生徒一人一人において各月・各学年において感じてきたこと、行ってきたことは違います
振り返って整理してもらいます
そして、この振り返りの時に高校生活も同様のスパンで進行することを伝達します
大抵の生徒たちは中学3年間が『早かった』と伝えてくれます
けれど高校3年間は体感としてもっと早く経過することを伝達します
それによって若干危機感を煽り、学業に向かうきっかけをつくります
②うまく行ったこと
特に学習面でうまくいったことを抽出します
「授業の復習を○日後に設定できた」
とか
「質問をよくできた」
とかなんでもいいです
うまくいったと本人が感じられたことを自覚してもらいます
うまくいったことは高校へ進学した後も繋げてほしいという思いもあります
③改善しなければならないこと・反省点
生徒たちからよく聞かれる反省点は
・もっと早く勉強してればよかった
・解き直しがよくできなかった
・わからないところをわからないままにしてしまった
・家で勉強ができなかった
・休日のんびりしすぎてメリハリをつけて学習できなかった
などです
どのレベルの生徒でもほとんど伝えてくれる内容です
特に『もっと早く勉強を始めておけばよかった』という言葉は
できるだけ多くの生徒に言ってもらいたい言葉ですし、認識してほしい言葉です
多くの生徒は都立高校に進学します
独自作成校でない限り大学受験においてはかなりのハンデをおって臨むことになります
『遅れている』
と自覚することはかなり大切です
④高校生活の流れ
中学3年間を振り返った後で、
高校の大まかな流れを共有します
特に
•学習内容の分化と深化
•文理の選択時期
•学校の特色
の3つは必ず強調して伝えます
学ぶ内容は中学に比べて遥かに難しくなりますし、ペースも早い
ついていけなくなる子も多いことも伝えます
この段階では毎年生徒からの反応は
『ふーん、そうなんだ』
という感じです
けれど、それでもいいんです
この時期に伝えておくことが大切です
特に文理選択は大体の高校において『高校1年生の冬には決定』します
以外にこの事実を知らないご家庭が結構います
(それはそうです、高校受験を終えたばかりなのですから)
もし高校に入って数学でつまづけば、即文系という道を選んでしまいます
けれど、数学ができていれば、少なくともどちらかを選ぶという立ち位置に
自分を置くことができます
入ってすぐ文理選択をしなければならないのは高校生にとってかなり酷ですし、
高校受験を終えた生徒に伝達するのもどうかなとは思うのですが、
大切なことなので伝達します
⑤大学受験関連
特に今年度から入試制度が変わります
(対応がゴタゴタしてて、どう変わるかはいまいち読みきれませんが)
傾向と方針は少しづつ固まってきています
大まかな事項を共有します
また、大学受験、特に私大文系の難化傾向(定員管理の厳格化に起因)に関しても
具体的な数値を用いて説明します
2000年代と2010年代では大学入試への印象は大きく変わります
昨年度、私の生徒がセンター試験を国・社・英で受験し、90%をとりました
センター利用で青山学院大学に出願していたのですが、
過去データから見たら合格に匹敵する数値でした
けれど、彼は不合格になりました
90%をとっても不合格だったのです
しかし、ひと昔前では85%でも合格者が出ています
その生徒は得点開示をしていたので後ほど確認しましたが、やはり90%取れていました
難化傾向にある、特に文系において
保護者の方の中には大学受験に関して感覚的な把握のみで留まる方もいらっしゃるので、
この面談時に共有させていただくことになります
⑥その他
と上記のようなことを話しましたら、面談の内容は終了です
あとはのんびり雑談をします
『あの時は辛かったね』
とか
『実はこの時はこうアドバイスしようか悩んだんだよ』
みたいなぶっちゃけトークとでもいうのでしょうか
そのような会話をします
意外にも生徒・保護者の方からは好評な時間です
毎年毎年一番盛り上がるのはここです
私がどのように考えてどのように接してたのかを知れて何か面白い
と伝えてくれた生徒もいます
受験時には伝えられないことでも、受験後なら伝えられることが多いです
(もちろん内容は選別します)
逆に生徒たちからも「こう言われて○○って思ったんだよ」
みたいなことも言われて「ふむふむ」となることもあります
面談において大切にしたい時間でもあります
ここまで終えて、私の役割はひと通り終了したことになります
あとは最後に私から生徒たちへいくつかアドバイスをして面談は終了となります
アドバイスの内容はまた明日書きたいと思います
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今日も読んでくださってありがとうございました!
『今日のひとこと』
過去通ってくれた生徒から、
大学受験に合格した!
という報告がきました
準難関の国立大学です
私が小学5年生から高校1年生の時まで担当し、
その後予備校に送り出した生徒でした
まさか国立大学に合格するとは思っていませんでしたが、よく頑張ってくれました><
大学では自由な学びができる一方、時間にかなり余裕ができます
無駄にもなれば有意義なものにもなります
けれど、その生徒なら日々を大切に過ごして活発に道を切り拓いていきそうです
私が送り出した生徒たちがどのような形で社会に羽ばたいていくのか
このことに非常に関心があるので、私は塾講師を続けています
この生徒も4年間学んだ後社会にでていくことでしょう
影から、そっと見守っていたいと思います
素敵な大学生活を送ってください!
合格おめでとう