【小・中学生】クラス作り③

みなさん、こんにちは

Hide-and-seekです

 

昨日はコロナウイルスの影響でディスニーランドが

2週間閉鎖が決定になりましたね

卒業旅行でディズニーに行く生徒もかなりたくさんいたので、

行けなくなって発狂している生徒も中にはいましたね

河合塾や大手予備校も休塾要請が出ているようです

私が勤務している塾もどうなるのかわかりません

早く自体が落ち着くといいのですが・・・

 

 

3日目に渡ってしまいましたが続きです

本日はクラス運営で上手く行きがちな講師の特徴を書いてみたいと思います

後天的要素が多いですが、生得的な要素もあるのかなと

書いてみて感じました

 

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【目次】

1:大前提として

2:目標の設定

3:最低限のルールの共有 

4:信頼関係の構築

5:上手く行きがちな講師の特徴 ←本日はここ

6:失敗しがちな講師の特徴

7:その他

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 5:上手く行きがちな講師の特徴

講師の中でも集団における授業が上手な人と苦手な人がいます

そして、上手な人と苦手な人ではそれぞれ特徴がある、

と今まで担当されていた講師の方を見て感じるようになりました

そこで箇条書きではありますが、

私が思う集団授業でうまく行きがちな講師のパターンと失敗しがちな講師のパターンを書いてみたいと思います

 

①姿勢がいい

この事項は大前提です

姿勢がいいと堂々としているように見えますね

それだけで印象が大きくプラスの方向へ変わります

姿勢がいいだけで、自信があるようにみえますよね

イメージとしては

『松岡修造』

「松岡修造」の画像検索結果

です

 

彼が言っていることは何かわからないけれど信頼できますよね

声も出ています

迫力があります

でも、大前提として姿勢が崩れていません

むしろ前に前に相手へと近づいていきます

彼みたいになるのは難しいですが、姿勢を真似ることは容易にできると思います

 

②言葉遣いの抑揚

声が大きいだけではダメです

声の大小のコントールはできて当然です

大切なのは『言葉遣いのコントロール

です

『普段は尊敬語で接し、叱るときはタメ口でしかる』

あるいは

『普段はタメ口で話し、叱るときは尊敬語をしかる』

など抑揚をつけて生徒に接することができるかどうかは結構大切です

 

私は前者で生徒に接するようにしています

これに声のトーンを結びつけて

「普段は大きな声で敬語で、叱るときは小さな声でタメ口で叱る」

などバリエーションをつけることで、

生徒に若干の緊張感を持たせることができます

 

③数字に強い

講師の想いやクラスに対しての理想像をクラスに語ることは意味がありますが、

毎回想いを伝えていると若干マンネリ化します

発言する内容に数字を混ぜると結構信頼感があがります

 

『〇〇高校に合格する中学生の中2の開始時の偏差値は△△だよ』

とか

『一人の人の年間生涯獲得所得額は〇〇で1日に換算すると△△で、そしたら君たちは毎日△△円無駄にしていることになるね』

などです

 

ただ、生徒たちに一番効果がある数字は

『塾の費用に関する数字』

です

 

例えば、100分で10000円の授業を生徒たちが受講しているとして、

そのうち騒いだり、遅刻したり、注意されたりする時間を30分だとすると

10000 × 30/100 分 = 3000円

つまり一回の授業で3000円無駄にしているわけですね

生徒たちはこの塾は高い!といって講座を受講したりすることに否定感を示すことが多いですが、

実際に授業で騒ぐ時間を金額に換算した結果、

その積み重ねの方がはるかに講座よりも高い金額になることがわかります

 

けれど彼らはわかりません

具体的に生徒の前で数値化することが大切です

これによって生徒の中には騒ぐことにお金がかかっていることを自覚し、

騒ぐことの無意味さに気づき始める子も出てきます

想いは講師として働くのであれば絶対持っていなければなりませんが、

それだけでは足りません

生徒を巻き込んでいくためには数字も必要です

 

 

④板書が綺麗(例外あり)

これは、あったら生徒を引き込みやすいですがなくても構いません

ただし、板書の下手さをカバーするトーク力があれば、の話です

 

板書に関しては後天的な能力なので、練習すればある程度誰でも上手にかけます

最低限のレイアウト、フォントは考えて授業に臨めば、

それだけで形にはなります

 

また、生徒たちは授業内で完全に授業の内容を理解することはできません

必ず復習が必要です

生徒が復習する際に何を用いるでしょうか

「ノート」がやはり大きな手段ではないでしょうか

(あるいは最近はiPadかな)

生徒が写すノートは復習の際の大きな武器になります

であれば写される板書も綺麗なものであったほうがいいですね

『板書がキレイなことは生徒への講師からの最低限の礼儀』

だと私は思っています

 

 

⑤反応がなくても話し続ける勇気がある

うるさい生徒でも授業中ではこちらの話を聞く瞬間があります

また、逆に静かすぎて何も反応がないクラスもあります

そんな中でも物応じせず、講師はとにかく話し続けることが大切です

常に生徒へ話しかける必要はありません

自分自身で確認するために呟いても構いません

とにかく生徒に声を聞かせることが大切です

講師はKYでも構わないのです

 

⑥飴と鞭の使い分け(私はこの言葉好きじゃないけれど)

これは良く言われることですよね

うまくできたら褒めて、ルールを破ったら罰する

一つの授業内、一回の面談内で常に生徒のいいところを探したり、

生徒が問題を答えられる機会を与えます

そして正解したら褒めます

不正解でもこの場合は叱る意味がないので叱りません

基本的にまずは飴の方を多く配ります

その分、鞭を振るう(叱る)ときの効果が大きくなります

生徒の心の奥まで響く可能性も大きくなります

基本は『飴を多く配る』ことです

鞭は最終手段として持っておくので、必要以上に出さない方がいいでしょう

 

 

⑦叱る基準を設けている

闇雲に叱っていたら、

生徒は萎縮するか、さらに反発してしまい、

心を閉じこちらの意見を何も聞いてくれなくなります

ただ、ルールを予め提示しそれに則って叱るようにすれば、

生徒たちも納得して叱られることが多いです

もちろん反発はしますが、若干の罪悪感か当然感を抱かせることができます

 

自分の感情の高まり≠叱るとき

だということを念頭に置かないと、

むやみやたらに叱るということになりかねません

この点は講師が自分自身をコントロールできるかどうかです

 

⑧適度に隙を見せる

私はこの点が一番大事だと思っています

普段厳しく接していても全く付け入る隙がないと生徒は先生に話しかけにくいです

荒れているクラスでもそれは同じです

若干の隙を意図的に作ることのできる講師は、

上手なクラスを作れている講師が多いと思います

 

例えば、

普段も授業も厳しいけれど、

『良く言葉尻を噛む』とか『奥さんにデレデレ』

とかそういうことです

 

私が高校生の時

ものすごく厳しくとっつきにくいと思われていた先生がいました

その先生は、数学の講師で、課題を忘れた時もかなり厳しく叱りましたし、

『俺はそもそも子供が好きではないからお前らのこと好意を持つことはない』

と宣言していました

 

けれど、ある日先生が授業で言い間違いをしたので、

とある生徒が勇気を持って先生に突っ込みをいれたところ、

若干はにかみ『間違えることだってあるじゃんかよ』といったことがあります

その言い方が今まで怖がっていた女子生徒の心を掴んだのか、

その日以来その先生の評価がガラッと変わったのです

一つの言い間違えへの突っ込みから、クラスの様相が大きく変化したのです

 

荒れているクラスでこのことを行うと、

騒ぎを助長する結果になるので注意は必要です

けれど、

素で出てしまう人はそのままで、

素で隙を作れない講師も、使い方に注意して意図的に演じてみるのはあり

演じたりして若干の隙をつくっている講師のクラスは

生徒もコントロールでき、いい雰囲気になることが多いです

 

 

⑨雰囲気をだせる

これはかなり漠然としていますが、講師によってはあると思います

『逆らってはいけない』とか『この人の言うことは信じられる』

みたいな絶対的な信頼感を何も言わないでも、

存在だけで伝達できる講師もやはりいます

経験からくる自信の表れによって、行動一つ一つにも自信が宿るのかな、と私は思っています

こればかりはこのようにみにつけるんだよ、みたいなのは伝えにくいですが、

私はあると思っています

 

この①~⑨の項目により多く当てはまる講師のクラスは大抵うまくいくと私は感じています

他にもこんな要素があるのでは?

みたいなことがあれば教えてください

 

 

そして大前提として、授業が上手とか下手とかそれ以前に

普段何もしていなくても生徒に懐かれる性質があるかどうか

が大切です

上記の⑨『雰囲気が出せる』とはまた少し違います

講師には3パターンあると私は思っています

①『何をしても嫌われるタイプ』

②『特に何も感じられないタイプ』

③『何もしなくても好かれるタイプ』

このパターン分けは授業が上手云々ではなく、

入ってきたばかりの状態の講師をタイプ分けしたものです

私はこの3つの区分けは

『生得的な要素』が強いと感じています

 

『講師側が生徒を好き』ではなく

『生徒側から勝手に好かれる』タイプの講師がいます

からかわれるとかいじられるとは別の問題です

私は荒れているクラスほど③のタイプの講師が担当するべきだと思っています

(②でも対応可能だとは思いますが、信頼関係を構築するまでに時間がかかってしまうと思います)

 

塾に来て生徒と話しをするだけで、

『あっ、この講師はこのタイプだな』と

塾で長年勤務されている講師の方であればわかるのではないかと思います

私もなんとなくわかります

 

上記のパターン分けは生得的なものが大きいとは書きましたが、

それは講師が特にスキルも身につけていない原初状態の時を比べた場合です

もちろん生徒の前で演じたり別人格を作ったり対応を変えられたりする講師の方もいます

つまり、普段講師どうしで接するときは①タイプ(無愛想なタイプが多いです)でも

生徒と接する時には③タイプになったりする講師もいます

実際に授業をし生徒と接してみないと講師のパターンはわかりません

対生徒における講師のパターンを見極めて配置する必要があります

 

 

 

ここまで私が思う、クラス運営でうまくいきがちな講師の特徴をつらつらと書いてきました

結構漠然とした項目も多いですが(雰囲気とかオーラとか)そういう要素って結構大切だと私は思います

他にもこのような項目があると上手くいくかもという要素があれば是非共有していただければと思います

 

本日も読んでいただきありがとうございました!

 

 

『本日のひとこと』

この時期は今まで勤務してくださった講師の方がいなくなったり、移動したりと人の出入りが激しいですね

塾講師は、出会いも多ければ、別れも多い職業だと実感します

特に今年は私の信頼できる講師の方が多数いなくなってしまうので、本当に残念で悲しいです

けれど、しっかり労いの言葉と感謝の気持ちを伝え、次の場所でも頑張ってほしいです

特に中学3年生のクラスを一緒に担当してくれた講師の方、

本当にありがとうございました!

また食事にでもいきましょう